総合理学プログラムのカリキュラム
自然科学の基礎を幅広く学習したうえで、興味・関心に応じた専門分野に進むことができます。必修科目を抑え、選択必修を充実、自由度の高い履修を可能にしました。
1年次においては高校での勉強を補足する入門的科目(数学・物理・化学・生物・情報等)や基礎科目を修得。
2年次では科学技術英語や統計力学、量子力学を含め、総合的な基礎分野の知識を修得し、3年次からのより高度な実習・研究に備えます。
4年次では卒業研究を理学部4学科の研究室で行います。
また、教職を志望する学生にも配慮したカリキュラムになっています。
注目授業
自然の歴史 [1年次・主要科目] |
歴史、それは果てしない時の流れと変遷 現在の人間社会が形成される以前には、人間となるべき“ヒト”が出現しています。 そもそものはじまりは宇宙です。この科目は、壮大な「歴史」を自然科学で捉えるユニークな企画です。宇宙の成立、生命の進化、そして人間の生産活動のありさまを理学部の3教員が交代で講義します。さまざまな視座から、われわれ自身の立ち位置を考えます。 |
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総合理学演習 [1年次・主要科目] |
科学に対するアプローチの仕方を多面的に学ぶ 物理、化学、生物、情報および科学全般の基礎概念についての「手作り英文テキスト」を読み解くとともに、科学に対する正しい態度を学びます。約15人編成で4つのクラスに分かれ、4分野・4人の教員が交代で、14回の授業を指導します。小さい部屋で学生一人ひとりと緊密なコミュニケーションを取りながら行う”対話型”の授業です。 |
サイエンスコミュニケーション [2年次・主要科目] |
もっと、科学を魅せるサイエンスコミュニケーション 大学で身につけた科学知識を、専門から一歩離れた社会の中でも活かすには、内容を正しく示すことだけでなく、深みをもって科学の醍醐味を理解し、相手の興味にあわせた伝え方をすることが大切です。この授業では、現職の「科学史家」「科学研究者」「科学コミュニケーター」といった専門家が、科学の見方・伝え方を講義しています。 |
文化財基礎化学 [2年次・化学・生物系科目] |
文化財を守り、深く知るために化学ができること 性質上制約がある文化財試料の保存・修復技術。これらについて、材料からみた文化財、計測分析法、保存環境や保存技術について学びます。材料や手法では、できる限り実物に触れ、難しい場合は写真を提示し、文化財化学を身近に感じてもらえるよう指導していきます。 |
eビジネス論 [3年次・関連科目] |
日ごろ何気なく使用しているツールを通じてビジネスを体感 ビジネスは、ウェブが活用されている主な領域のひとつです(厳密にいうとe-ビジネス)。e-ビジネスのモデルは、①生産過程 ②顧客中心過程 ③経営過程の3つのカテゴリーに分類できます。この授業では、主に顧客中心過程(e-コマース)について学びます。学修するモデルは、ビジネス以外の領域にも当てはめることができます。 |
心の情報処理 [3年次・自然・情報系科目] |
人間にとっての解りやすさ、使いやすさを科学的にとらえ、それをユーザー・インターフェースを始めとする様々な道具の設計や評価に結び付けていく方法を学びます。心理学的アプローチの過程で使用する統計処理の手法についても学びます。 |
カリキュラム
1年次 | 2年次 | 3年次 | 4年次 | ||
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A群 | 必修科目 | 自然の歴史 PCリテラシー 総合理学演習 | サイエンスコミュニケーション | 卒業研究Ⅰ・Ⅱ 輪講Ⅰ・Ⅱ | |
B群(選択必修) | 科学一般 | 科学概論 | |||
実験科目 | 物理学実験Ⅰ 基礎化学実験 情報科学実験 生物科学実験Ⅰ | 物質科学実験Ⅰ・Ⅱ 生物科学実験Ⅱ 地学実験 物理学実験Ⅱ | |||
自然・情報系科目 | 情報科学概論 プログラミング基礎 プログラミング基礎演習 情報基盤と情報倫理 | 計算機アーキテクチャ 計算機システム基礎 データベースシステム 情報職業論 確率統計学 生物学の歴史 コンピュータネットワーク 情報検索 アルゴリズム論 オペレーティングシステム 物理学の歴史 | 心の情報処理 人工知能Ⅰ 情報システム論 情報ゼミナール 化学史 | ||
数学・物理系科目 | [解析A群]解析Ⅰ・Ⅱ [線形代数A群]線形代数Ⅰ・Ⅱ [解析B群]数学概論Ⅰ [線形代数B群]数学概論Ⅱ 集合論 物理学概論Ⅰ・Ⅱ 力学Ⅰ 電磁気学Ⅰ | 解析Ⅲ 線形代数Ⅲ 代数学Ⅰ・Ⅱ 確率論Ⅰ・Ⅱ 幾何学Ⅰ・Ⅱ 力学Ⅱ 微分方程式Ⅰ 複素関数論Ⅰ 電磁気学Ⅱ 量子力学Ⅰ 熱・統計力学Ⅰ 数理・物理学研究法 | 数理統計学 複素関数論Ⅱ 微分方程式Ⅱ 計算物理学Ⅰ 熱・統計力学Ⅱ 量子力学Ⅱ 確率過程論 数理物理学 数物ゼミナール | ||
化学・生物系科目 | 化学概論Ⅰ・Ⅱ 生物学概論Ⅰ・Ⅱ 基礎遺伝学 基礎細胞生物学 無機化学Ⅰ 分析化学Ⅰ 有機化学Ⅰ 基礎生物化学 基礎生態学 基礎植物学 基礎動物学 動物生理学Ⅰ | 無機化学Ⅱ 有機化学Ⅱ 基礎物理化学Ⅰ・Ⅱ 化学表現Ⅰ・Ⅱ 生物化学Ⅰ 古生物学 バイオテクノロジー 系統分類学 分子生物学Ⅰ 文化財基礎化学 分析化学Ⅱ 進化生物学Ⅰ 植物生理学 植物発生学 動物生理学Ⅱ | 化学研究法Ⅰ・Ⅱ 生態学Ⅰ 細胞生物学Ⅰ 分子生物学Ⅱ 微生物学 動物発生学 応用環境化学 化学工業概論 総合生物学演習 生物物理化学 生物科学研究法 | ||
C群 | 関連科目 | 数学演習Ⅰ・Ⅱ 離散数学Ⅰ 情報科学リテラシー 学外体験学習Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ 物理学演習Ⅰ 天文学概論 プログラミングA プログラミングA演習 | 物理学演習Ⅱ・Ⅲ 地学概論Ⅰ 立体化学 プログラミングB プログラミングB演習 科学技術英語Ⅰ・Ⅱ 力学Ⅲ 地学概論Ⅱ 無機化学Ⅲ 有機化学Ⅲ 分子構造決定法 量子化学 | 代数学応用 物理学演習Ⅳ コンピュータグラフィックス 生命倫理 無機化学Ⅳ 有機化学Ⅳ 熱・統計力学 流体力学 画像情報処理 オブジェクト指向プログラミング eビジネス論 応用数理Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ 数理統計学応用 数学思想史 人工知能Ⅱ 物性物理学 原子核・素粒子物理学 計算物理学Ⅱ 相対性理論・宇宙論 |
※上記カリキュラムは2020年度の専攻科目名のみを掲載しています。より詳細なカリキュラムは大学ホームページでご確認ください。
※総合理学プログラムの必修科目のほか、分属先の学科で必修科目を指定している場合があります。
※総合理学プログラムでは、3年次進級時に「進級制度」を設けています。