カリキュラム

生物科学科のカリキュラム

  • 現代の生物科学は幅広い課題を扱うため、1年次より効率よく目的意識をもって勉学できるよう。
    (1)生化学・分子生物学
    (2)個体・細胞生物学
    (3)自然史・生態学
    の3分野に整理された科目より選択し、スムーズに学修を進めていきます。
  • また、「基礎生物学演習」では、少人数クラスで密度の濃い教育を実施。生物科学全般にわたる専門分野の科目はもとより、理学部他学科の科目も自己の適性や関心に応じて学修を進められるよう配慮しています。

注目授業

基礎動物学
[1年次・生物系科目]
生き物についてのさらなる探究の入口として
卒業研究生が飼育・採卵して育てた、洞窟魚Astyanax mexicanusの稚魚。メキシコとアメリカの国境付近の洞窟内河川に棲んでいて、同一種の中に、通常の眼をもつタイプと、洞窟内環境に適応して、眼が大幅に退化したタイプが併存しています。
進化と発生は表裏一体。この授業では、動物の進化系統学を中心とした基礎動物学において、動物発生学を意識して講義したり、動物発生のムービーを見たりするなど、学生の知的好奇心をより刺激するよう工夫しています。
進化生物学I
[1・2年次・生物系科目]
21世紀の生物学の基盤となる進化を学ぶ
あらゆる生物は、その遺伝子、生理、形態のすべてが、祖先の辿った歴史の所産です。生物学の諸分野は20世紀に発展・細分化して生命のさまざまな神秘を明らかにしてきましたが、それらは今や「進化」という枠組みの中で統合されつつあります。
この授業では、生物学諸分野の発展がもたらした生物進化の理論と研究方法およびその成果を学び、進化の不思議に触れ、21世紀の生物学を理解する基盤を作ることをめざしています。
生物科学実験II
[3年次・主要科目]
生物学全般の研究に不可欠な実験の知識と技術を修得する
生物学全般にわたり、研究で必要となる実験方法や技術を身につける授業です。前半は、共通実験として蛋白質の定量、緩衝液の作製と性質を調べる実験などを全員で行います。後半は、4年次の卒業研究の予行演習的な位置づけとなる選択実験に取り組みます。
また、実験から得たデータの解析法や考察、レポートにおける表現方法なども学び、卒業研究に備えます。
生物統計学
[3年次・生物系科目]
直感的に理解できるよう、統計的手法を平易に解説
生物が示すデータを解析する際に、統計的手法は強力なツールになります。しかし、それを使いこなすには、背景にある統計的理論の理解が不可欠です。この講義では、厄介な計算を避け、直感的に理解できるよう心がけています。
受講者が各自ノートパソコンを持ち込み、実践形式で授業を進めます。ランダムなコイン振りの過程を利用し、コンピュータ上で実験することを通して、統計的手法をなるべく平易に解説していきます。

カリキュラム

1年次 2年次 3年次 4年次
A群必修科目PCリテラシー
生物学概論Ⅰ・Ⅱ
生物科学実験Ⅰ
生物科学実験Ⅱ
総合生物学演習
生物科学研究法
卒業研究Ⅰ・Ⅱ
輪講Ⅰ・Ⅱ
B群(選択)必修生物系科目基礎遺伝学
基礎植物学
基礎動物学
基礎生物化学
動物生理学Ⅰ
基礎細胞生物学
基礎生態学
学外体験学習A・B
生物科学演習A・B・C
特別実習A・B・C
生物化学Ⅰ
分子生物学Ⅰ
古生物学
バイオテクノロジー
系統分類学
生物科学特論Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ
植物生理学
植物発生学
動物生理学Ⅱ
進化生物学Ⅰ
生物化学Ⅱ
分子生物学Ⅱ
細胞生物学Ⅰ・Ⅱ
環境生物学
生態学Ⅰ
進化生物学Ⅱ
生物情報学
動物発生学
微生物学
生物物理化学
生物統計学
生態学Ⅱ
C群関連科目
化学概論Ⅰ・Ⅱ
物理学概論Ⅰ・Ⅱ
情報科学概論
学外体験学習Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ
自然の歴史
生物学の歴史
力学Ⅰ・Ⅱ
無機化学Ⅰ・Ⅱ
有機化学Ⅰ・Ⅱ
分析化学Ⅰ・Ⅱ
プログラミング基礎
プログラミング基礎演習
天文学概論
科学概論
総合理学演習
地学概論Ⅰ・Ⅱ
科学技術英語Ⅰ・Ⅱ
データベースシステム
基礎物理化学Ⅰ・Ⅱ
立体化学
サイエンスコミュニケーション
物理学実験Ⅰ
基礎化学実験
情報検索
分子構造決定法
物理学の歴史
文化財基礎化学
地学実験
生命倫理
心の情報処理
人工知能Ⅰ
eビジネス論
化学史
知的所有権法

※上記カリキュラムは2020年度の専攻科目名のみを掲載しています。より詳細なカリキュラムは大学ホームページでご確認ください。

※生物科学科では、3年次進級時に「進級制度」を設けています。