Title: 実行環境に依存する部分を含めたソフトウェア部品の形式的仕様の記述
Authors: 海谷治彦, 落水浩一郎.
Source: 電子情報通信学会 技術研究報告, Vol.98, No.439, pp.7-14, Dec. 1998. ソフトウェアサイエンス研究会 SS98-31, 12/3/1998, 日立製作所 泉山ホール (茨城県日立市)にて発表.
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ソフトウェア部品の中には, その部品を利用したプログラムの実行時の環境に依存して, 振舞いが変化するものがあり, このような変化も部品とともに仕様化する必要がある. その仕様によって, プログラマが発見した誤りが, 部品をプログラムに組み込む方法に原因があるのか, 実行時の設定に原因があるのかを判断することが可能となると思われる. 本研究では,上記の実例を示すために, Java言語のソフトウェア部品であるRMIクラス群の仕様化を行った. 具体的には,最初に, シグニチャおよびクラスの内部状態とメソッドの入出力値をもとにした 仕様記述を行い, それだけでは表現できないプログラムの振る舞いがあることを示した. そして, プログラム実行時のクラスファイルの配置などに 依存するRMIの動的ロード機構に関する記述を仕様に追加することで, 上記の振る舞いを表現することが可能となったことを示した.
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